第三者割当増資を行う際、
ご注意いただきたい点として
新株の割当てを何株にするか
ということがあります。
例えば資本金1千万円
発行済株式200株の株式会社であれば
設立時の1株当たりの払込金額は5万円です。
(資本準備金は無いものとします。)
株主が2名持株比率50%ずつ保有している場合を考えてみましょう。
株主の内1名が1000万円を払い込み増資するときに(増資後資本金2千万円)
新株を何株割り当てれば良いのでしょうか。
200株を割り当てれば良いようにも思えます。
(持株比率50%→75%)
しかし直前の時価純資産額を考慮する必要があります。
直前での時価純資産額が1億円(1株当たり50万円)であれば、
新株の割り当て数は、20株ということになります。(持株比率50%→54.55%)
上記の例で200株を割り当てたとした場合
もう1人の株主から1株当たり27万5千円の物を5万円で得たことになるので
4500万円(22万5千円×200株)の贈与があったことになり、
意図しない贈与税が課税されるかもしれません。
第三者割当増資を行う際は十分ご注意ください。
茨城本部 安藤