以前このブログでも書かれていましたが、平成26年税制改正により、
外国人旅行者向けの輸出免税制度が10月1日より大幅に拡充・緩和され
ます。
これまで免税の対象物品から飲食料品、医薬品、化粧品等は除かれて
いました。おそらくこれらは、旅行者が帰国して消費するか、出国する前
に日本国内で消費してしまうか判別が付かないための措置と思われますが、
今回の税制改正の前に国土交通省より化粧品の88%、医薬品の75%、
菓子類の67%が帰国後に使用する目的で購入されているとして、これらの
商品を免税にすることの要望があったことを受けて今回の改正となりました。
微妙な数字であり、統計の取り方もよく分かりませんが、消費税増税後の
景気の落ち込みが懸念される今、タイミングとしては良かったのではないでしょうか。
免税手続きも簡素化されるとのことですが、無秩序にOKということではなく、
日本滞在中に消費されないように定められた方法で包装する必要があるとの
ことですので、これから輸出物品販売の許可を取ろうとする事業者の方は
注意が必要です。
しかし、いずれにしましても外国の観光客を相手にすることが多い中小の
小売事業者にとっては大きな商機になることは間違いありません。この機会
に乗り遅れることのないよう早めの対応をお勧めします。
京都本部 古吉