連休の5月1日に京都では夏の風物詩「鴨川納涼床(ゆか)」が二条大橋から五条大橋の鴨川沿いの各料理店で始まりました。この日は85店が床開きをし、今年は近年で最多の98店が床を出す予定です。
床の歴史を少し調べて見ると、秀吉が小田原の北条氏を攻めるために、三条、五条橋の大改修を行い、それを機に鴨川の河原は見世物などでにぎわい始め、河原に茶店ができたり、商人が席を設けたりするようになったのが始まりと言われています。
しかし、常に今日まで、にぎわいを見せてきたのではなく、昭和9年の台風、翌10年の豪雨によって床のほとんどが流されたり、また、第二次世界大戦の時には灯火管制や遊興の禁止などにより床が禁じられ終戦の20年ごろには全く床がなくなってしまったという歴史もあります。
普段よく耳にする場所でもその出来た背景、歴史を知ると今以上に親しみがわいてきます。これから夏に向けていろいろな観光地に出かけると思いますが、その時に、いつも以上にその場所の歴史に興味を持ち、知ることによって楽しみが増えるのではないかと思いました。
京都本部 梅林