“よう、おいでたなもし”
四国松山の方言で「よく、いらっしゃいました。」という意味です。
今年(平成18年)は夏目漱石の小説「坊っちゃん」が誕生して100年目にあたる記念の年でもあり、今回は小説ゆかりの舞台を紹介してみたいと思います。
まずは、3000年の歴史を誇る日本最古の名湯、道後温泉。その本館は明治27年に建てられた木造三層楼の公衆浴場で、国の重要文化財に指定されています。
夏目漱石が松山中学に赴任してきたのが明治28年、その前年に建てられた木の香も芳しいこの温泉を漱石はこよなく愛し、通ったそうです。
現在、その面影をしのんで「坊っちゃんの間」として一般公開されています。
それから、漱石が下宿していた上野家の離れ。漱石のその下宿先に、病後療養のため故郷に帰って来た正岡子規が転がり込み、52日間二人は一緒に生活し文学論を交わしたり俳句仲間たちと吟行に出かけたりしたといわれています。現在は松山地方裁判所裏の萬翠荘と松山子規記念館に復元されています。
最後に小説「坊っちゃん」の中で、坊っちゃんが「マッチ箱のような汽車」と表現した列車が現在、復元されて市内を「坊っちゃん列車」と呼ばれて走っています。
機会があれば、坊っちゃん列車に乗って道後温泉へ行くのもなかなか風情があって、そぞろ旅人の旅情を高めるのではないかと思われます。
(参考資料:松山市のホームページ)
興味を持たれた方は、一度松山市のホームページにアクセスしてください。
(松山本部 大西事務所:村上)