優和スタッフブログ

世界遺産

富士山が世界文化遺産へ登録される見通しとなりました。
登録されれば国内で17件目の世界遺産になります。世界遺産となれば、国内外から多くの観光客が訪れ、大きな経済効果が期待されます。すでに、富士山周辺の交通機関、レジャー施設を運営している富士急行の株価がストップ高まで値上がりし、その他フジの付いた銘柄や、アウトドア用品を扱うヒマラヤの株価も上昇しました。富士山を取り囲む沼津、三島、富士、富士宮の4信用金庫では5月1日から「富士山世界文化遺産登録推進定期積金」を販売しています。利息は富士山にちなんで年0・223%。同じ条件での定期積金より金利は4倍強のお得商品です。募集目標は、各信金で3776口ずつだそうです。地元のお祭りや富士山を眺望できる船旅が売り物の「駿河湾フェリー」も大盛況のようです。
 一方で、世界遺産登録は、観光や経済にメリットをもたらすだけではありません。登録基準を守り続けるため、様々な規制が必要になります。
富士山の周辺市街地の開発の制御、マイカーの乗り入れ規制や入山料なども検討されています。登山客増加による斜面崩落対策、環境保全や景観維持など課題は山積みです。 
世界遺産は保全が目的です。登録されると観光客は増えますが、守り続けないと観光客は離れていきます。観光を活性化させつつ世界遺産を守っていくことの難しさを感じます。
京都本部 W


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