2012年は日本の資本が入った格安エアライン3社が運航することから「LCC(格安航空)元年」と言われている。
LCCとは?ローコストキャリア(Low Cost Carrier)の略称で、効率的な運営により低価格の運賃で運航サービスを提供する航空会社を指す。
LCCのビジネスモデルは、より多くの乗客を乗せ、より多くの便を飛ばすことで収益を上げるというもの。
所有する飛行機の機種を絞り、サービスを簡略化するなどしてコストを削減し、短・中距離路線を多く運航し稼働率を上げることで利益を出している。
安かろう、悪かろうではなく、あえて新品の飛行機を使い、メンテナンス費用を抑えつつ、安全性も確保している。
LCCの実力は航空会社の総コストを旅客座席キロ(提供座席数×運航距離)で割った数値で、1つの座席を1キロ飛ばすのにいくらかかるか、どれだけ低コストで運航できているかを示す重要な指標「ユニットコスト」を見るとよくわかる。
ANAが直近で開示しているユニットコストは13.4円。これに対してエアアジアは3.5円。
実に3倍以上もの開きがある。国内線LCCはコスト構造の面からみてもレガシーキャリアの半額程度の運賃は無理なく出せる体質を作っている。
日本で最初の格安エアライン「ピーチ・アビエーション」、基幹空港は関西国際空港で機内アナウンスも関西弁、スーパーのレシートのような搭乗券には「OOKINI ! !」と書かれている。
関西国際空港は2012年後半にLCC専用ターミナルを完成させ、出発を後押しする。
円高の今、LCCの利用条件を知った上で、格安の飛行機運賃を利用してみてはどうだろう。
京都本部 W