京都の節分といえば、吉田神社と壬生寺になるでしょう。
吉田神社の節分祭にはお菓子関係の神社である菓祖神社にお客さんが詰めていることもあり毎年、行きます。
「厄除け詣」発祥の地といわれるだけに京大横の参堂から吉田山の中腹まで続く夜店の数には毎年圧倒されます。
節分とは季節を分けるという意味があって立春、立夏、立秋、立冬の前日を言い、特に立春前日の節分を1年の変わり目ということを知ったのは最近のことです。
神社さんのお客さんが出来て、初めて知ることは結構あります。
となると、初詣で引いたおみくじも もう一度 引きなおしとなるのでしょうか?
正式には、そうなるようです。
古くから疫病を追い払う宮中行事として鬼を追う追儺式が行われており、鬼を追うのはその流れです。
何年か前の吉田神社の追儺式では、人波の中に出てきたばかりの赤鬼に、思いっきり威嚇されました。普通は女性や子供を威嚇するらしいのですが、目立ったのでしょうか。
ほほえましい光景のはずが一目散に近づいてきて威嚇されたので、知り合い?と勘ぐりました。
幸いにして、その年に大病をした記憶はないので、びっくりして棒立ちでしたが、鬼を追い払ったといって良いでしょう。
からし大根ののったお蕎麦がとても美味しいので、ぜひ夜の吉田神社節分祭に行かれてはいかがでしょう。今年は週末ですし。
京都本部 吉原
南座横の大和大路を南へ5分ほど歩くと、ゑびす神社があります。
鎌倉時代初期に建仁寺の氏神様の神社として創建され、その中にはえびす様が奉られています。
ゑびす様と言えば「商売繁盛の笹」で有名ですが、笹は縁起物の松竹梅の竹の葉で「節目正しく真直に伸び」、「弾力があり折れない」、「葉が落ちず常に青々と繁る」といった特徴から、商売繁盛、家内安全の象徴となったようです。
また、創建者である栄西禅師が、宋(中国)の修行から日本に戻る際に嵐で遭難しかけたところ、八代言代主神(えびす様)が現れ、命を救われた。その出来事から、一名「旅ゑびす」ともいわれており、交通安全の神としても信仰を集めているそうです。
今年も、1月8~12日に「十日ゑびす」が行われ、沢山の人たちで賑う事と思います。この時期に京都に来られる方は、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
京都本部 櫻井