昨日は、京都三大祭りのひとつ「葵祭」の行われる5月15日でした。快晴の日曜日ということもあって、たくさんの方々が見物に来られていたようでした。
このお祭りは、平安時代に始まったそうで、平安貴族そのままの姿で列をつくり、京都御所を出発して下鴨神社、上賀茂神社へと総勢500余名、馬36頭、牛4頭、牛車2台、神輿1台の風雅な王朝行列が8?劼發瞭擦里蠅鯤發?ます。
古くは「賀茂祭」と言われていたそうですが、江戸時代頃から内裏宸殿の御簾をはじめ、牛車(御所車)、勅使、供奉者の衣冠、牛馬にいたるまで葵の葉を飾り付けたことから「葵祭」と呼ばれるようになったそうです。
平安中期の貴族の間では、祭りと言えば「葵祭」のことを指すくらい有名だったこのお祭り、一度は見て伝統を感じていただけたらと思います。
5月もゴールデンウィークを迎えたと思ったら、はや半ばに差し掛かろうとしています。
3月11日の東北大震災からちょうど2ヶ月になりますが、日本国内では政治や経済などでいろんな動きがあったように思います。
松山には道後温泉周辺にたくさんの宿泊施設がありますが、そこに勤める友人に聞くところによると、自粛ムードで未だ嘗てないくらいキャンセルが相次いだということでした。
また、千葉に住む中国人の友人は福島第一原発の状況を見て、震災の1週間後には中国に一時帰国していました。
ほんの数分間地面が揺れて津波が襲ってきたことにより、今までの生活や多くの人の人生が一瞬にして変わってしまったことに、改めて事の重大さを実感します。
今週、東海地震の震源域に位置する浜岡原発が政府の要請を受けて運転停止の決定をしましたが、愛媛県にも伊方原発があります。
伊方原発も四国を横断する活断層の真上に建っていますが、おそらく地震が起これば危険に晒されることになると思います。
日本の安全神話が崩壊した以上、今後生活の豊かさを求めるのか、それとも生活の安全を求めるのか、真剣に考えなければならない時期に来ているのかなと思う今日この頃です。
松山本部 西川肇
京都の5月を彩る祭事に葵祭があります。
葵祭は、京都3大祭のうちの1つで「日本最古の祭り」と言われ、京都がまだ山城国だった古墳時代に始まった祭りといわれております。その様子は、馬には鈴をかけ、人は馬に乗り、盛大に駆け巡って五穀豊穣を祈るというものです。後に斎王の女人列が加わり、現在に近い形になりました。現在では一般的に知られているのが「路頭の儀」と「社頭の儀」ですが、ハイライトは何と言っても平安装束をまとって都大路を練り歩く路頭の儀、いわゆる行列です。
京都の大学生であれば、この行列を身近の感じる機会があります。指定大学の学生はアルバイトとして行列に参加することが出来るのです。
ところでこのアルバイトでは、装束を選ぶときに鉄則があるそうです。
それは、「派手な色を選べ。」です。これは、派手な色の装束の方が身分の高い人の衣装であり、重いものを担ぐ確率が少ないそうだからだそうです。
まさに学生の街、京都ならではのアルバイトであり、学生にとっては貴重な経験になるのだと思います。
今年の葵祭を見る機会があれば、ぜひ行列の「衣装の派手さ」と「担ぐもの」に注目して下さい。
京都本部 太田