伊予鉄道の「ダイヤモンドクロス」について
(鉄道における平面交差線路と線路が平面で直角に交わるダイヤモンドクロス)
カンカンカンカン・・・・・、甲高い警報音とともに遮断機が下がり始める。路面電車が、踏切待ちをし、その前を別の列車が横切る。
ご当地松山には、全国的にも非常に珍しい軌道(路面電車)と鉄道(郊外電車)が平面交差する、通称「ダイヤモンドクロス」があります。
この平面直角交差は、全国で2番目に古い歴史を持つ、私鉄・伊予鉄道?蠅留萓・幣昌鎧堝發涼羶管堯砲砲△蝓∋堝眦甜屬塙抒暗甜屬?平面直角交差(ダイヤモンドクロス)するものです。
この「ダイヤモンドクロス」は、現存するものはここ伊予鉄道の郊外電車「高浜線」と市内電車「大手町線」が直角にクロスする大手町だけであり、全国の鉄道マニアの注目の的であるという。
カメラを持って撮影にきているところを見ることがあります。(全国から来ているということです)
路面電車同士の平面交差はかつては多くの例があったが、路面電車の廃止が相次いだり路線が大幅に縮小されるに連れ減少し、現在は土佐電気鉄道と阪堺電気軌道に1箇所ずつ残るのみとなっています。
さてこのダイヤモンドクロスの通行の優先順位は?というと、大手町のダイヤモンドクロスでは、上記のとおり全て郊外電車の高浜線が優先となり、路面電車は自動車と同じく踏切待ちをして、郊外電車が通り過ぎるのを待たなければなりません。
道路事情で路面電車の運行状況が変わるため、郊外電車が大手町の交差点を通過する時すべてで路面電車の踏切待ちが見られるわけではありません。
一見簡単そうに見えるダイヤモンドクロスにも、工事ではレールの問題、架線の問題等々技術的にはいろいろな難しい問題があったそうです。また、ダイヤモンドクロスは、レールの維持・保守よりも架線の保守のほうが大変だということです。架線の調整では、郊外電車は自動高度調整ですが、市内電車では手動で調整するそうで、定期的に、6月と11月に調整するということです。(夏の高温時になる時と、冬の寒くなる時に)
なお、伊予鉄道大手町駅ダイヤモンドクロス関する詳しい説明・動画等は
「平面交差」、「ダイヤモンドクロス」、「伊予鉄道大手町駅」
などで検索できます。
松山本部 村上