最近、ウェインツ瑛士主演の実写版が上映されてか鬼太郎関連のグッズをいたるところで見かけます。つい先日は書店で単行本を見つけ懐かしさのあまりついつい手にとってしまいました。
この「ゲゲゲの鬼太郎」がアニメとして放映されたのは60年代で、それを皮切りに70年代・80年代・90年代・2000年代と各年代ごとに計5シリーズが製作されたようで、意外にも幅広い年代の人々に親しまれたアニメのようです。私も小学生だった頃、80年代に放送された第3シリーズの鬼太郎の世界に夢中になったものです。
もともと、作者の水木しげるさんは戦争時に命からがら逃げ込んだ島のジャングルや、そこで暮らす「学校も試験も何にもない」自由奔放な原住民をイメージし妖怪の世界を作り上げたと聞いたことがあります。ただ、アニメの方はシリーズを追うごとに妖怪たちが人間の横暴や環境破壊によって行き場をなくした立場として描かれている感があり、「人間と妖怪の共存」がひとつのポイントになっているようです。
鬼太郎が誕生してもう何十年も経ちますが、昔に比べると随分と妖怪たちが暮らしにくい世の中になったなぁと改めて環境問題に対して考えさせられる今日この頃です。
ちなみに大学卒業後、鳥取に就職した友人のもとに遊びに行った際、境港市に「水木しげるロード」たる通りを発見。人気のない通りに並ぶ妖怪たちの奇妙なモニュメントに何故か興奮したのをよく覚えています。
松山本部 清家