
今年の確定申告作業も終盤になりました。会計事務所の職員さんたちは毎日本当に限界を超えて奮闘中のこととお察しいたします。
令和6年度の申告に際し注意した点として、子育て支援に関する政策税制の中に住宅ローン控除に関するものがありました。内容は、子育て世帯が令和6年度から住宅ローン控除を適用する場合、借入限度額を、認定住宅は5,000万円・ZEH省エネ住宅は4,500万円・省エネ適合住宅は4,000万円へと上乗せする、また、床面積要件を緩和する、というものです(ここからボヤキます)。
しかし!住宅ローン控除の適用要件は年々細分化していますが、正直、ここまで細かく分けなくても良いんじゃないか、と思ってしまいます。住宅ローン控除が創設された頃と比べると心が切なくなります。頭も痛くなります。目も疲れます。 ガソリンの暫定税率を引き下げるといっても1年以上先の話ですし・・・。 極めつけは生命保険料控除の改正です。23歳未満の扶養親族がある場合、新生命保険料に係る一般生命保険料控除限度額を6万円(現行4万円)に引き上げる、です。しかも令和8年分1年間だけの措置です。さらに全体の控除額の上限は変更なく、一般生命保険料控除・介護医療保険料控除・個人年金保険料控除を合わせて年間12万円まで、というのは変わらないのです。ワケがわかりません。
ここまでくると、税制が政治家の政策アピールのための道具でしかなくなっているようにしか思えません。租税三原則のひとつに、税制は簡素でなくてはいけない、というのがあった気がしますが・・・気のせいか・・・?
茨城本部 内田