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埼玉(さきたま)古墳群

 「のぼうの城」や「陸王」で一躍有名になった埼玉県行田市。
この市にある埼玉(さきたま)古墳群が令和2年3月10日 国の「特別史跡」に指定されました。                                                 

 特別史跡とは、「史跡のうち学術上の価値が高く、我が国文化の象徴たるもの」です。言わば、有形文化財の「国宝」に相当するもので、埼玉県内初の指定となります。
 皆さんは、そんな東日本屈指の埼玉古墳群がある「さきたま古墳公園」を訪れたことがありますか。

 埼玉古墳群には、前方後円墳8基と円墳1基の大型古墳があります。
そのうち、二子山古墳は古墳群の中で最大の前方後円墳です。また、丸墓山古墳は直径105メートルと日本最大級の円墳です。
 さらに、稲荷山古墳出土の115文字の銘文が刻まれた国宝金錯銘鉄剣は、東日本とヤマト政権との関係を示す、古墳時代の研究に欠くことのできない極めて重要な資料と言われています。

 埼玉古墳群には古代のロマンがあふれています。5世紀後半から7世紀初頭までの約100年の間に9基の大型古墳が造られていますが、これほど短期間に次々と造られた古墳群は他に類を見ません。徐々に大きな古墳を造るといった経緯や技術の積み重ねなく、突如として現れたこの古墳群の「真の主」は誰なのか。さらに、前方後円墳の群れの中になぜ一つだけ日本最大級の円墳があるのか。謎だらけです。

 今は、パンデミックと化したコロナの影響で、外出も思うようにできず鬱々とした日々を過ごされている方も多いかと思われます。

 職場・学校・生活環境等、改善された際には、一度この地を訪れ、古代のミステリーに思いをめぐらせてみてはいかがでしょうか。

                                 埼玉本部   眞中


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