先日、機中で新聞の一面広告に目が留まりました。
「いま、世界中のミツバチが沈黙の警鐘を鳴らしています。」
ある養蜂場の広告でした。
ミツバチ?養蜂?
あまり普段の生活の身近にないもので、ピンとこなかったものの、時間潰しに目を通してみました。ある日突然、何万匹ものミツバチたちが、巣箱からいなくなったというものでした。病気なのか、何かに襲われたものなのか分からず忽然と姿を消してしまうということです。しかも、欧米を中心に2007年春までに4分の1のミツバチたちが消えたともいわれているそうです。
それだけなら、ひと時の驚きで終わるのですが、ミツバチたちがいなくなることによって、人間の生活にも影響が出てくるということなのです。「ポリネーション」(花粉媒介)といって、私たちが何気なく食べている野菜や果物はミツバチなどの受粉よってなりたっています。さらに視点をひろげれば、大自然の生態系のバランスにも影響を及ぼしかねないとのこと。
何か人事ではなくなってきました。
今、こうした蜂群崩壊症候群(またはCCD)の問題が世界中で起きています。
松山本部 野上