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2つの問題の回答です。

では、前回の回答をいたします。

① 「でっかくなっちゃった!!」について
  これは、半角で<fontsize=○○>と入力時に接頭句としてつければ、こうなります。(僕の過去エントリー参照)

② 「繰延税金資産は税金の前払い?」について

  これは、心理テスト風に回答します。なので、以下の質問には真剣に心の中で答えてください。10分貴方に差し上げます。10分じゃあ、足りないよ~、という人には、10年差し上げます。

  <例・前提> 実効税率40%とし、損益計算書の税引前利益が1,000であるとする。又、損金不算入になる金額が60であるとする。
         {* 損金不算入って?→税金計算上損金(費用)として認めませんよ、という事です。}

         よって・・・損益計算書は、、、
             税引前利益       1,000
          法人税、住民税及び事業税   424
             税引後利益        576
                                     となります。
           424=(1,000+60)×40%

  さて、質問です。お考えください。この場合「支払うべき」税金はいくらだと思いますか?

          ① 税金は、税務調整を行って計算されるものだから上記の計算の通り424円。
          ② 424円は、国(税務署)の税務調整という技法によって、計算されたものだから、あくまで支払うべき税金は税引前利益1,000×40%で400円。
          ③ ってやんでい!!国は税金を無駄遣いしているんだから、支払うべきものはない!0円に決まってらー!

  ①と思った貴方
   ①と思った貴方へは、「繰延税金資産は税金の前払いではありません。」と回答いたします。常識を覆しますが、世間が言っている「前払い」というのは、間違いです。

  ②と思った貴方
   ②と思った貴方へは、「繰延税金資産は税金の前払いです。」と回答いたします。なぜならば、400
円払うべきところ424円払っており、24円分は税金の前払いといえるからです。それゆえ、借)繰延税金
資産 24 貸)法人税等調整額 24と仕訳をきり、以下のような損益計算書が作成されます。

                      税引前利益      1,000
                 法人税、住民税及び事業税   424
                    法人税等調整額     △ 24
                      税引後利益       600 
                                     となります。
 
   参考:なお次期の損益計算書を作成するならば以下のようになります。(前提・税引前利益=800)
                税引前利益         800
               法人税、住民税及び事業税   296
                 法人税等調整額       24
                  税引後利益        480
                                     となります。
       296=((800-60(当期で損金不算入だったものが次期に は損金算入される意))×40%))

     なのでこの場合「支払うべき」税金は320(800×40%)ですが、296の支払ですむので、24前払いした分を利用できたと捉えられます。

  ③と思った「市民の味方」の貴方
   ③と思った貴方へは、「繰延税金資産のことはおいといて、総理大臣になってください。応援しています!」と回答いたします。

  *
  注:1 説明の便宜上、細かな部分は無視してあるのでご注意ください。
  注:2 物事については、自らが有する定義によって結論が変わるんだ、ということを肝に銘じてください。

                                       (東京本部:会計士補 笠田朋宏)

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